自作Tシャツをシルクスクリーンプリントで作ろうとして約1万円を失いました。武田です。
前回の記事『オリジナルTシャツのデザイン・ロゴを無料で作成できるサイトを紹介!』に引き続き、今回もオリジナルTシャツについて話していきます。
今回は作成編ということで、1万円ほどで材料を揃えて実際にオリジナルTシャツを作ってみました。
失敗したよ!!自作Tシャツに挑戦する人がするであろう失敗は全部しましたよ。
同じ失敗をする人も減らせるし、記事としては最高に面白いからもう開き直って全部書きます。
笑え。さあ、笑えよ。どこの記事を読んでも「簡単にTシャツが作れます!」とか書いてるが、あれは嘘だ。
実際はTシャツが完成することはおろか最終的にはこんな部屋が完成します。
これから自作Tシャツを作ろうと思っている方は、ぜひ読んでください。自作Tシャツ作りでするであろう失敗の全てがこの記事に詰まっています。
それでは、早速ストーリー形式で僕の失敗談をお話していきます。
自作Tシャツを作ろうと思っている方は最初から、僕の失敗談だけ聞きたい人はシルクスクリーンプリントに挑戦して失敗したお話からお読みください。
そもそも自作Tシャツってどうやって作る?
僕の失敗談に入る前に、まずは自作Tシャツのプリント方法について。自作Tシャツ作成の流れは簡単にまとめるとこんな感じです。
- デザイン・ロゴの作成
- デザイン・ロゴをTシャツにプリント
- 乾かして完成!
そして、デザイン・ロゴのプリント方法は大きく分けて4種類。それぞれの特徴を説明します。
シルクスクリーンプリント
今回、僕が挑戦して失敗したプリント方法。シルクスクリーンプリントには2種類の手法があります。
それが感光法とカッティング法。少し高いけど仕上がりを重視する人は感光法、コストを抑えて自作Tシャツを作りたい人はカッティング法がオススメです。
感光法は蛍光灯を使ってデザインをプリントする方法。カッティング法はカッターなどで柄を作る方法です。
今回、僕はDIY感を大事にしたかったので、カッティング法で自作Tシャツに挑戦してみました。
シルクスクリーンプリントは同じ版を使いまわせるので、同じ柄を何枚も作りたい!という方にはオススメですね。まあ、僕は失敗しましたけど(真顔)
アイロンプリント
最も簡単と言われているプリント方法。おそらく自作Tシャツに初めて挑戦する人は大体ここから始めると思います。
プリンタで印刷した柄をアイロンで生地に圧着する方法です。インクジェットプリンタとアイロンがあればできるので、敷居のが魅力ですね。
ただ、耐久性がイマイチなので長く使えるTシャツを作りたいという方にはオススメできません。
そして、作り方が簡単すぎるのでDIYをしている感がないのが嫌ですよね。僕みたいに失敗するよりはいいですけど(真顔)
熱転写プリント
アイロンプリントと似ているのが熱転写プリント。こちらはサンラバーと呼ばれるものを別途購入しなければいけないので、アイロンプリントに比べて費用はかかります。
しかしその分、耐久性もアイロンプリントより優れています。
ただ、こちらも簡単すぎるのでDIYには.....僕みたいにしっぱ(以下略)
インクジェットプリント
最高にハイクオリティのTシャツを作りたい人向けのプリント方法。
しかし、インクジェットプリンタの値段は最低でも30万ほど。貴族の遊びですね。
もはやここまでいくとDIYとかいうレベルじゃない。さっさとアパレル業界で起業してください。
シルクスクリーンに必要な材料はこちら!
それでは、いよいよシルクスクリーンプリントのカッティング法で実際に使用した材料の説明です。
まとめると以下の通り。1つ1つ簡単な説明もしていきます。
シルクスクリーンプリントの材料
- テトロンスクリーン(メッシュ生地)
- Tシャツくん専用インク
- Seriaのカラースケッパー
- Seriaのコルクボード
- アートナイフ(カッターマットは好みで)
- タッカー
- カッティングシート
- 無地のTシャツ
テトロンスクリーン(メッシュ生地)
実際に柄をTシャツにプリントする役割を担います。初めての方は80〜100メッシュくらいがオススメです。
テトロンスクリーンやメッシュ、シルクスクリーン、スクリーンなど呼び名がバラバラですが、どれでも大丈夫だと思います。責任は取りませんけど(笑顔)
僕もどれを買って良いか分からなかったので、Tシャツくん専用スクリーンを買いました。
「それじゃ、私もそれ買おう!」と思ったあなた。僕の失敗の一番大きな原因がこれだったんです。
記事を最後までしっかり読み、スクリーン生地を買うときは注意してください。
Tシャツくん専用インク
材料の一覧写真を見ると分かるかと思いますが、Tシャツくん専用インクの他に100均のアクリルガッシュがありますよね。
実はシルクスクリーンプリントのインクは自分で作ることもできます。
アクリルガッシュの絵の具にメディウムを混ぜるという方法です。ただ、こちらの方法だと買い物の手間が2倍になるので、僕は大人しくTシャツくん専用インクを買いました。
専用インクの方が失敗の確率も少ないので、専用インクを買うことをオススメします。僕は失敗しましたけどね(にっこり)
Seriaのカラースケッパー
インクを伸ばすのに使うだけなのでSeriaに売ってるカラースケッパーで大丈夫です。
Seriaのコルクボード
プリントをするときの台として使います。大きい柄をプリントするのであれば、大きめのコルクボードを購入してください。
ただ、これもあくまで台なので100均のもので大丈夫です。
アートナイフ
デザイン・ロゴを切り抜くときに使います。普通のカッターでも器用な人であれば大丈夫ですが、不器用な人はアートナイフを買いましょう。
また、アートナイフはクセになります。まるでハンドスピナーのような中毒性です。
最近の僕は、気づいたら満面の笑みでアートナイフを手にしています(嘘です)
タッカー
ホチキスのでかいバージョンです。コルクボードとスクリーンを固定するのに使います。
カッティングシート
このカッティングシートをアートナイフを使って切り抜きます。買ってから小さかった.....!!となるのはタダの悲劇なので大きめのものを買いましょう。
300cm×30cmくらいあると安心だと思います。汚れが目立ちにくいので、黒はやめましょう。
無地のTシャツ
いきなり調子に乗ってフィルメランジェのTシャツとか買わないように。失敗すると後悔します。
初めて自作Tシャツを作る場合はユニクロかUnitedAthleの無地のTシャツで十分です。
生地の厚さは5.6オンスほどあれば透けたりもしません。
あと、しないとは思いますが、白Tシャツを買って白インクを買ったりしないでください。より濃い白が出来上がるだけです。
シルクスクリーンプリントに挑戦して失敗したお話
0. 材料を確認しているときに起きた悲劇
まずは手順としてデザイン・ロゴをコピーするんですけど、その前に悲劇は起こりました。
コルクボードとテトロンスクリーンの大きさは下の図のようなイメージですが.....
そう、必ずテトロンスクリーンの方が大きくなければいけないんです。そうでなければ、タッカーで固定できません。
僕は材料のテトロンスクリーンを見て嫌な予感がしました。そしてコルクボードと重ねてみると.....
早速やらかしてますね。テトロンスクリーンが小さすぎました。これからテトロンスクリーンを買う人はサイズをしっかり確認してください。
しかし、こんなことで諦めてはいけない。僕がどうやってこの失敗を乗り越えたか。
A4サイズのコピー用紙を4等分してテトロンスクリーンに貼りました。
ただ、写真を見て分かるようにテトロンスクリーンにシワができています。こうなってしまうとインクがうまく乗らないので、サイズを間違えた人は大人しくAmazonへGoしてください。
1. デザイン・ロゴを印刷する
今回は自作ブランド「Elfoo1(エルフール)」のロゴをプリントしてみました。
各自作成したデザイン・ロゴをプリンターでA4サイズのコピー用紙に印刷してください。
そのときに注意することが1つ。デザイン・ロゴはその大きさのままTシャツにプリントするので倍率を調整してください。
お知らせ
これからはTwitterのアイコン作成やロゴ作成も低価格で受注していきます。自分のロゴが欲しい!という方はぜひDMでご相談ください。
2. アートナイフでカッティングシートを切り抜く
上の図のように一番下にカッターマット、真ん中にカッティングシート、一番上にさきほどのコピー用紙を置きます。
白色で見づらいですが、コピー用紙の下にカッティングシートがあるのでご注意ください。
このようにセットしてコピー用紙ごとカッティングシートを切り抜いていきます。
また、注意しなければいけないのは切り抜いた場所に色がつくということ。
なので上のイラストでいうと、無地の黒Tシャツに白インクで色をつけるのであれば、文字をそのまま切り抜けば大丈夫です。
切り抜きは一番重要なので、アートナイフで時間をかけて慎重に切り抜いてください。
また、上のイラストでいう0などの文字は注意が必要です。中を切り抜いてから外側を切り抜かなければいけません。
そして、0の中の黒色の部分は後から使うので捨てないように。最後に僕がアートナイフで切り抜いたカッティングシートがこちら。
3. テトロンスクリーンをコルクボードに貼る
タッカーを使ってテトロンスクリーンをコルクボードに固定します。
ちなみにテトロンスクリーンに表裏はないです。また、シワができてしまうと綺麗にインクが乗りません。
上の写真は悪い例ですね。これでは綺麗にプリントできません。僕の力では良い例は再現できませんでした(笑顔)
4. テトロンスクリーンにカッティングシートを貼る
みんなが言いたいことはわかる。「カッティングシートがガタガタ」でしょ?
もう集中力が切れたんだよ.....!!普段なら5分も集中できない僕がここまで集中できたことを褒めてください。
カッティングシートはテトロンスクリーンの表側から貼ります。写真でいうと正面からですね。
気づいた方もいるかと思いますが、ここでも実は1つ失敗をしています。
写真だとコルクボードよりカッティングシートが小さいですよね。これは典型的なダメな例です。
こんなことをしてしまうと、空いてるスペースからインクがTシャツについてしまいます。
カッティングシートはコルクボードよりも大きく切りましょう。
5. Tシャツの中にダンボールなどを入れる
インクが背中までついてしまうのを防ぐために中にダンボールなどを入れましょう。
「俺は背中までインクを染み込ませたいんだ」という前衛的なファッションセンスをお持ちの方はこのステップは飛ばしても大丈夫です。
6. インクをのせて伸ばす
ここまで来たらあとはインクをのせて伸ばしていくだけです。
Amazonで買ったTシャツくん専用インクを手に取ります。しかし、ここでまたしても問題が発生。
Tシャツくん専用インクが開かない。かたい。かたすぎる。
おかしいなと思い、よく見てみるとその下にツメがありました。僕は先程と同じくらいの強さで蓋を開けました。
次回予告
やめて!白Tシャツに黒インクが落ちたら取り返しがつかなくなっちゃう!お願いえむ氏!それだけはやめて! 次回、「えむ氏、死す」。デュエルスタンバイ!
もうここまで来たら全てがどうでも良くなります。まあ、今回は着ることは諦めてとりあえずインクを塗ってみます。
ここでも問題が発生。塗っても塗ってもインクが落ちない。なんならカッティングシートがない紫のところに塗ってもインクが落ちませんでした。
カッティングシートを貼る方向を間違えたのかなとか色々考えましたが、一向に原因は見つかりません。
もう考えても仕方ないので昼寝をすることにしました(スヤァ)
ex. 失敗の原因はテトロンスクリーンだった!
昼寝から目覚めた僕は夜ご飯を食べて風呂に入りました。
そして、湯船に浸かりながらバガボンド24巻を読んでいるときにある疑念が頭に思い浮かびます。
「Tシャツくん専用スクリーンって感光用のテトロンスクリーンなんじゃ.....」
この記事のはじめにシルクスクリーンには2種類の手法があると話しました。感光法とカッティング法です。
予想通り、Tシャツくん専用スクリーンは感光用。カッティング法には使えないテトロンスクリーンでした。
詳しい原理を説明すると長くなってしまうので、一言だけ。
カッティング法を使う人はTシャツくん専用スクリーンを買ってはいけません。通常のテトロンスクリーンを購入してください。
7. 自然乾燥をさせて最後にアイロンをかける
手順6で僕は自作Tシャツ作り続行不可能になったので、ここからはただの解説です。
インクをうまく落とせてプリントできたらそのままある程度、自然乾燥させてください。
そして、最後にアイロンをかけてあげればシルクスクリーンプリント完成です!
ここまで読んで簡単そうじゃん!と思いますよね?うん、爆ぜろ。
シルクスクリーンで自作Tシャツ作成に挑んだ成果
自作Tシャツ作成の成果
- 材料費(−1万円)
- Tシャツがゴミ箱へ
- 部屋は汚くなった
- 1日中Tシャツ作りした
- 精神的ショック
ここまで読んだ人は「損しかしてないじゃん」と思うかもしれない。けど、1つ手に入れたものがあります。
最高のブログネタができた
みんなを笑顔にさせられるだけで僕は幸せです。少しでも笑えたらTwitterとかで拡散してほしい(あわよくば広告費で1万円回収したい)
まとめ
僕がしてしまった失敗
- テトロンスクリーンのサイズ
- 自分の器用さを過信していた
- テトロンスクリーンにシワができてる
- カッティングシートの大きさ
- インクをこぼす
- そもそもテトロンスクリーンの種類を間違える
こんな失敗する人いる?初のDIYでしたが、どうやら僕にはセンスのかけらもないようです。
しかし、ここで終わるえむ氏じゃない。こんなとこじゃ...終われねえ!!!!
近いうちにテトロンスクリーンを買い直してまた挑戦します。次は成功編の記事を書けるように。
ちなみにゴールとして自分のブランドを立ち上げてネットショップを開設することまで考えています(真顔)
これからもバカな男のTシャツ作りに付き合ってくださると嬉しい限りです。
それでは、今回はここまで。次回の記事でまたお会いしましょう。SNSでの拡散、読者登録よろしくお願いします!